静岡市ボランティア団体連機関紙に当会が紹介される


2002年9月発行の同紙に、当会の紹介記事が掲載されましたので全文を紹介します。

パソコンと障害者支援

石久保 義幸
「パソボラ」とは、聞きなれない言葉とは思われますが、この略称は「障害者のパソコン技術向上を支援するボランティア団体」をいう。
 障害者にとってパソコン技術、いわゆるIT(情報技術)は、健常者よりも必要な情報交流技術だという人がいる。自分の思うように発声できないなど手、口、耳、目などの障害でコミュニケーションが、ままならない人達にとって、デジタル技術を使って表現能力を広げることは、自立と社会参画の可能性を開く手段だというもので、反面、IT時代は障害者の情報弱者を生み出す恐れも指摘されている。

 私たちのグループ「しずおかパソコンボランティアねっと」は、新時代を切開く情報技術を通し障害者を支援しようと、1997年8月発足したIT関連の技術者集団である。
設立の発端はインターネット仲間が集り、まず肢体不自由児施設「伊豆医療福祉センター」で支援を始め、やがてウエブサイトとメーリングリストで組織を拡大し県中部、西部地区と支援の輪が広がった。

私たちの活動は
★ 障害者への自宅訪問で技術相談、機器・ネット接続設定など
★ 養護学校などでの児童生徒の講習
★ 障害者向けのパソコン体験会
★ 公共団体障害者パソコン教室の協力
などが主な事業である。

現在の会員数は、54名(2002/08現在)でメーリングリストを通し」、支援情報、結果報告、IT情報交換などをしている。

<2001年の活動実績>


支援 在宅支援 講習会支援
件数 30 25 5
回数 50 31 19

微力なグループだが、さらに発展するには悩みも多い。

なにはともあれ、会員たちは、ボランティアを楽しみながら活躍しており、障害者支援ばかりでなく、ボランティア団体のIT関連相談、支援にも応じていることを報告したい。


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